金 蓮花(きん れんか、1962年3月20日 - )は、日本の小説家。ライトノベルを主に執筆している。東京都生まれの在日朝鮮人三世。朝鮮大学校師範教育学部美術科卒業。
1994年に『銀葉亭茶話-金剛山綺譚-』で第23回コバルト・ノベル大賞受賞。
ペンネームについては『蕾姫綺譚』のあとがきにおいて、読者の「朝鮮語読みするとどうなるのか」という質問に答えるという形で次のように述べている。
『キム・リョナです。ただし、私のペンネームは日本語の花の名前です。ノウゼンハレンの別名を金蓮花というんですね。この花には花言葉が二種類あって、両方たいへん気に入っておりますことと、朝鮮名の響きがあるということでペンネームにしました。だから、「キム・リョナ」とルビをふらず、「きんれんか」なのです。』(原文のまま)
また、これに続けて「金さん」と呼ぶのはやめてほしいとも書いている。理由は朝鮮名には「金」という苗字が多く、ふだんからお互いに苗字だけで呼ぶ習慣がないため「金さん」という呼びかけに馴染みがないことと、背中に桜吹雪の刺青のある遊び人になった気がするからだという。
現在の大韓民国では蓮の発音をリョンとするのは古語的となっており、一般的にはヨンと発音する。「キム・リョナ」は北朝鮮風の発音であり、大韓民国においては「キム・ヨナ」と翻訳される場合が殆どである(例外として金(キム)を苗字とせず「金蓮花(クミョナ)」とする場合がある)。
2007年の「銀朱の花〜月の庭2〜」では、本来あるべき作者の<あとがき>がなく、また物語りも一応の完結とはなっているモノの、後日談的な描写がすっぱりと抜けており、代わりに表題作とは別の作品が掲載されているなど、不自然な点が多々見られる。水の都の物語シリーズや竜の眠る海シリーズが途絶えがちになり書店から作品群が消えてゆき、編集部によれば銀朱の花シリーズなどの新シリーズにかかりきりになって多忙になり、それまでのシリーズを顧みる余裕が無くなったためということだが、金蓮花の作品自体が書店の店頭から姿を消しつつある。実は、体調を崩したり家庭の事情で活動が難しくなり、また、それまでの担当が別の部署に異動になって新しい担当に変わる等々の諸事情が重なり、2010年を最後に活動を停止していて再開の目処は立っていない。
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