エッセイ > エッセイ・ミニコミと私 > 銃後の女たちーー戦争のリアル孫世代に 加納実紀代 | ウィメンズアクションネットワーク Women's Action Network
サイズもバラバラならタイトルのロゴも途中で変わっている。1977年、私たちが創刊した雑誌『銃後史ノート』は、素人の思いだけで突っ走ったのが見え見えだ。そもそも「銃後史」とはなんなのか? 銃後とは前線に対置する言葉で、戦争の後方支援基地を意味する。戦中、日本の女性は「銃後の女」として戦争に協力した。「母たちは戦争の被害者であった。しかし同時に侵略戦争の“銃後”の女でもあった」。なぜそうだったのか。この雑誌を通じて明らかにしたいと刊行の言葉にある。 以来20年、満州事変、非常時、日中戦争開戦、紀元二千六百年、12月8日…という風に1冊1冊戦争の経過を検証し、18冊刊行して1996年終刊。そこ