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加藤陽子・評 『地下道の鳩 ジョン・ル・カレ回想録』＝ジョン・ル ... - 毎日新聞https://mainichi.jp/articles/20170528/ddm/015/070/040000c2017年5月28日 ... そこで彼が見たものは、ＢＮＤが英雄と崇（あが）める二人の肖像だった。その二人とは、 ヒトラー時代の国防軍情報部長カナリスと、東部戦線でのヒトラーの軍諜報担当責任者を務めたゲーレンだった。 戦後、冷戦に勝利するために英米側が、反共の闘士を必要としたことは理解できる。だがそのことと、ナチスの遺児を復活させることとは次元が違う。 ル・カレの筆は、戦勝国が戦後犯した罪をドイツの視点から記していて、真に貴重だ。 至芸というべき加賀山卓朗の文体は読む者を幸せにする。（加賀山卓朗・ ...

取得: 2018-04-02