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今週の本棚:磯田道史・評 『江戸の乳と子ども-いのちをつなぐ』=沢山 ...https://mainichi.jp/articles/20170115/ddm/015/070/042000c2017年1月15日 ... 中根東里(なかねとうり)という陽明学者の評伝を書いたことがある。そのとき「貰(もら) い乳」の深刻さを知った。江戸期は母子ともに死亡率が高い。母が産後に死ぬと、乳児は「乳」という命綱を絶たれて、すぐさま死に瀕(ひん)する。貧しい家では「貰い乳」といって、父が泣く子を抱いて近隣の女から乳を貰って歩く(『無私の日本人』文春文庫)。前近代社会で、人間が生命を連続させることの困難さは想像を絶する。本書は副題に「 いのちをつなぐ」とあるように、人間の生命をつなぐ「乳」の歴史である。

取得: 2018-03-22

https://mainichi.jp/articles/20170115/ddm/015/070/042000c

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